気づいて良かった。
さぁ夜が明けて今日から出発。歯を磨いてすっきりしたところで念のため自分のフライト情報を見に行く。
あれ…。ない。
自分のフライトがない。何度目を擦ってみても確かにない。
とりあえずインフォメーションで聞いてみよう。
俺「す、すみません!僕のフライトが無いんですけど。。。」
お姉さん「はい、少々お待ちくださいー。んーこれキャンセルされてますねー。」
俺「はい?キャンセル??」
お姉さん「はいー。詳しいことは中国東方航空のほうで聞いてみてください。」
俺は足早に向かう。23歳の男が半泣きになりながら早歩きする姿は見るに耐えない。
受付のお姉さんに聞いてみる。
俺「あのー。このフライトってキャンセルなんですか????」
少し声が震えていたかもしれない。
お姉さん「あ、そーですねー。コロナの影響で…。旅行会社のほうからメール届いてませんでしたか??」
確認したがそんなものは届いていない。
俺「え、あのーこれって行けないパターンのやつですか???」
そう聞いた瞬間奥にいたベテランであろうお姉さまが口を開いた。
ベテラン「パスポートみせていただけますぅ??」
俺「あ、はい!!」
ベテランのお姉さまは慣れた手つきでキーボードをカチカチとならす。
頼む、助けてくれ。。。
ベテラン「んー。どうしても行きたい感じですかぁ??」
俺「もちろんです!」
ベテラン「上海からフランクフルトまでのやつはまだ生きてるんで、今すぐの上海行きのやつに乗ってください!!急いで!」
俺「謝謝!!🙏」
そこから俺の頭の中にドリフ大爆笑のエンディングテーマが流れた。
残り30分程はあったのでどうにか手荷物検査を終えて間に合うことができた。
ふぅーっと息をついて辺りを見回す。
みなさん中国の方。やばい、想像以上だ。
漫画とかにでてくるようなガスマスク的な装備をみんなしてる。
たった一人市販のマスクをしていざ搭乗。